
「プロカメラマンが使うカメラって実際どれなの?」「予算と性能のバランスが知りたい…」



今回はこんなお悩みにお答えしていくで〜!
✅ 本記事の内容
・【プロの視点】カメラ本体選びで重視すべき性能とスペック
・【撮影ジャンル別】最適なカメラの選び方
・【実体験】私が6年間使い続けているカメラとその理由
✅ 本記事の信頼性
・プロカメラマン歴6年(フリーランス4年)
・全国トップクラスの写真館出身(2年間在籍)
・カメラスクール講師(受講生を卒業後プロの道に)
プロカメラマンとして6年間、人物撮影を中心に、風景撮影、商品撮影、建造物撮影etc…様々な撮影現場で経験を積んできました。今回はプロの仕事に使えるカメラについてお話します。
実は最高額のカメラが必ずしも最適というわけではなく、用途に合わせた選択が大切なんです。
この記事では、実際のプロ現場で活躍するカメラを予算別に紹介し、選んだ理由や使用感について分かりやすく解説します。
【プロの視点】カメラ本体選びで重視すべき性能とスペック


プロカメラマンがカメラを選ぶとき、一般の方とは少し違う点を重視します。
6年間の経験から、本当に役立つカメラ選びのポイントをお伝えします。
プロが注目するカメラの基本性能
プロがまず確認するのは、解像度とダイナミックレンジです。解像度(画素数)は写真の細かい部分をどれだけ鮮明に撮れるかを示します。ただし、必ずしも画素数が多ければ良いわけではなく、選ぶ基準は2400万画素程度あれば多くの仕事に十分対応できます。
より重要なのはダイナミックレンジです。これは暗い部分から明るい部分まで、幅広い明るさを一度に捉える能力のことで、逆光での撮影や明暗差が大きいシーンで特に重要になります。
また、ISO感度性能も大切です。これは暗い場所での撮影能力を示すもので、結婚式の会場や夕暮れの撮影など、光の少ない状況でもきれいに撮れるかどうかの目安になります。中級機以下のカメラでは、ISO6400まで上げるとノイズ(写真の質感にざらつき)が目立ってくるカメラが大半です。できればノイズが少ない中級機以上の機種を選ぶことがポイント。



画素数はそんなに多くなくてもええんよな!それよりはダイナミックレンジのほうが大事🙌コントラストの激しい撮影でもディテールがちゃんと出るから👍ISO感度も高くしてもノイズが少ないカメラがマストやね😌
カメラのサイズと画質の関係
カメラの心臓部とも言える「センサー」のサイズは画質に直結します。センサーとは、レンズを通して入ってきた光を電気信号に変換する「カメラの目」のような部品です。
一般的に、センサーが大きいほどノイズが少なく、きれいな写真が撮れます。


フルサイズセンサーは、背景をぼかした美しいポートレートや、細部まで鮮明な風景写真に適しています。一方、APS-Cという小さめのセンサーは、機動性が求められる報道やスポーツ撮影で活躍します。撮影する内容に合わせて選ぶのがベストです。



さっき話したノイズが少ないカメラは、センサーサイズが大きいほど少なくなるねん!やから、ノイズ抑えて撮影したい人はセンサーサイズ大きいのを推奨する🙌ただ、サブ機としてセンサーサイズ小さいAPS-Cのカメラも持っておくと良い👍俺もサブ機はAPS-Cやで😁
一眼レフとミラーレスのどちらを選ぶ?
どちらが良いということではなく、撮影内容に合わせて使い分けることが大切です。
一眼レフとミラーレスの大きな違いは、カメラ内部にミラーがあるかないかです。
ミラーレスカメラのメリットは、カメラ内部にミラーがないため小型軽量であることと、撮影前に実際の写真がどう写るかをモニターで確認できる点です。特に初心者の方は、イメージ通りの写真が撮りやすいでしょう。
一方、一眼レフカメラの強みは、カメラ内部のミラーに反射した被写体が、ファインダーを通してそのまま見られることと、バッテリーの持ちが良い点です。特に動きの速い被写体を撮影する場合は利点があります。



この辺は好みにもなってくるけど、仕事として活動していくのであれば、1台は一眼レフを持ってた方が良い👍サブ機としてミラーレスカメラを使うのは全然あり🙌なんしかバッテリーの持ちが一眼レフは全然違う(笑)
【撮影ジャンル別】最適なカメラの選び方
ポートレート撮影に向いているカメラ


人物写真では、肌の質感や細かい表情を美しく捉えることが重要です。ソニー α7IIIは優れた色再現性と低照度性能を持ち、自然な肌色表現が可能です。693点の位相差AFポイントにより人物の目にしっかりピントを合わせる「瞳AF」が非常に優秀で、背景をぼかした写真でも確実にピントが合います。フルサイズセンサーによる豊かなボケ味も魅力です。
風景写真に適したカメラ


風景写真では、広い範囲の明るさを捉える能力と高い解像度が求められます。ニコン D850は4575万画素の高解像度センサーと広いダイナミックレンジを持ち、山の暗い部分から空の明るい部分まで美しく表現できます。堅牢なボディは過酷な屋外環境での撮影にも耐え、長時間露光にも対応する優れたバッテリー持続性も風景写真家に支持されています。
スポーツ・動体撮影におすすめのカメラ


スポーツや野生動物などの動きのある被写体を撮るには、素早く正確にピントを合わせる能力と連続撮影の速さが重要です。キヤノン EOS 7D Mark IIは、秒間10コマの連写性能と65点のAFポイントを持ち、動体追従性能に優れています。APS-Cセンサーによる望遠効果も相まって、スポーツや野鳥撮影など、遠くの被写体を捉える撮影に最適です。
結婚式やイベントに適したカメラ


結婚式やイベント撮影では、様々な光条件に素早く対応する必要があります。キヤノン EOS R6 Mark IIは、暗い会場でも明るく撮れる優れた低照度性能と、人物を認識する高精度なオートフォーカスシステムを持っています。また、完全無音の電子シャッターモードにより、静かな挙式中でも気兼ねなく撮影できます。デュアルカードスロットによる同時記録機能は、一度きりのイベントでの安心感を提供します。
オールラウンドに活躍するカメラ


様々なジャンルの撮影をこなす必要があるフリーランスフォトグラファーには、汎用性の高いカメラが最適です。ニコン D750は、バランスの取れた性能と使いやすさで、ポートレートから風景、イベントまで幅広いシーンで活躍します。フルサイズセンサーによる高画質と、コンパクトで軽量なボディのバランスが、長時間の撮影でも疲れにくい利点になります。



自分が何を撮りたいかによって、選ぶカメラは変わってくるけど、基本的には自分が良いと思ったカメラを選ぶのが1番良い(笑)俺も最初カメラ買った時は、完全に見た目と持ち心地でニコンを選んだもん🤣ほんで、結局のところカメラの性能より自分の腕を上げれば良いだけやからね👍
【予算別】おすすめのカメラ本体


プロの仕事をするのに必ずしも高額なカメラが必要なわけではありません。
20万円以下でも十分使える機種をいくつか紹介します。
20万円以下でも使えるプロ仕様カメラ
キヤノン EOS 7D Mark IIは、APS-Cセンサー搭載ながら堅牢なボディと優れた連写性能を持ち、特にスポーツや野生動物など動体撮影に強みを発揮するカメラです。65点のオートフォーカスポイントで動きの速い被写体も確実に捉えられます。


ニコン D750は、フルサイズセンサーを搭載した軽量ボディで、特に風景写真やポートレート撮影に適しています。広いダイナミックレンジと優れた低照度性能を持ち、暗い場所でもノイズの少ない美しい写真が撮れます。


ソニー α7IIIは、2420万画素フルサイズセンサーと693点の位相差AFポイントを備え、静止画から動画まで幅広いジャンルに対応できる高性能なオールラウンダーです。特に低照度撮影での性能に優れ、暗い環境でもクリアな画質を実現します。 本体のみより少し高くなりますが、ズームレンズキットで購入する方がお買い得です。


予算を抑えつつ本格的な撮影を始めたい方には、これらの中古カメラは非常に魅力的な選択肢となります。いずれも発売から数年経過していますが、プロの現場でも十分通用する実力を持っています。



正直なところ、プロとして活動していくのであれば、中級機以上のカメラは必須🙌初期投資として、ここはお金をかけるところやなぁ🤔やっぱりお客さんからお金いただく以上は、商売道具をケチったらアカーン🫵
この中のカメラ全部使ったけど、どれ選んでもOK!あとは好み(笑)
30万円以上のハイクラスモデル
キヤノン EOS R6 Mark IIは、暗い場所での撮影に強く、高速連写とオートフォーカスの精度が抜群です。結婚式や人物撮影に特に向いています。バッテリー持続性にも優れ、長時間の撮影でも安心して使えます。


ソニー α7IVは、写真と動画の両方に高い性能を発揮するオールラウンダーで、写真も動画も撮りたいフリーランサーに最適です。3300万画素の高解像センサーと優れた色再現性で、様々なジャンルの撮影に対応します。
本体のみより少し高くなりますが、ズームレンズキットで購入する方がお買い得です。


ニコン D850は、4575万画素という圧倒的な高解像度と広いダイナミックレンジを兼ね備えた一眼レフカメラです。風景写真や商業撮影など、細部までの表現が求められる場面で特に威力を発揮します。堅牢なボディは過酷な環境下でも安定した撮影を可能にします。
この価格帯のカメラには、2枚のメモリーカードに同時に記録できる「デュアルカードスロット」や、細かい設定を自分好みにカスタマイズできる機能など、プロの現場で役立つ実用的な機能が搭載されています。長期的な投資として考えれば、これらの高性能カメラは十分な価値があるでしょう。



この辺りは上位機種になるから、カメラの性能も上がればそりゃ値段も上がる(笑)その代わり、値段なりの写真が撮れるっちゅーこっちゃ🙌良いカメラ使ったら上達も早くなる!そのカメラに見合う腕を身につけなアカンと思うからやろな😁初心者で思い切って買うのも全然アリ👍
【購入前に確認】失敗しないカメラ選びのコツ


レンズのラインナップも重要
カメラを選ぶ際、多くの人が見落としがちなのはレンズの種類の豊富さです。カメラ本体は写真を撮るシステムの一部に過ぎず、実際の撮影ではレンズの質が写真の良し悪しを大きく左右します。
自分が主に撮りたいジャンルに適したレンズが揃っているか、将来的に使いたいレンズが充実しているかも考慮しましょう。例えば、ポートレート撮影を主に行うなら、背景をきれいにぼかせる明るい中望遠レンズが必要です。



基本的に単焦点は仕事向きではない!俺も最初は単焦点使ってたけど、仕事に関しては使い勝手が悪い🙌やから、仕事としてやっていく事を考えている人はズームレンズ一択🫵趣味なら単焦点でもOK👍
実際に触ってみることの大切さ
カタログのスペックや口コミだけでは分からない、実際の使い心地を確かめるためにレンタルサービスを活用しましょう。カメラの持ち心地や操作性、ファインダーの見え方など、実際に手に取ってみないと分からない要素は多いです。
週末の1〜2日間だけレンタルして、実際に撮影してみることで、長く使うカメラとの相性が分かります。レンタル料金は数千円程度ですが、数十万円の買い物の失敗を防ぐための「保険」と考えれば決して高くありません。



俺は最初、写真館に勤めていたのもあって、色んなカメラを触れる機会があったけど、そういう環境にいない人はカメラのレンタルサービスで借りて使ってみるのめちゃええと思う👍結局使ってみな分からんこともいっぱいあるしね🙌大金叩いて買ったは自分に合わんじゃ、、なぁ😂
中古カメラを買う時の注意点
予算を抑えつつ良いカメラを手に入れたいなら、中古カメラも検討価値があります。中古カメラを選ぶ際は、「シャッター回数」(カメラの寿命に関わる使用回数)と外観の状態をよく確認しましょう。
信頼できる中古カメラ専門店を利用すれば、適切な点検を受けた商品を保証付きで購入できるので安心です。



人によっては中古が嫌という人もおるから何とも言えんけど、個人的に最初は中古で全然OK!!というより俺は今までカメラ本体とレンズは中古でしか買ってない(笑)なぜなら、中古でも状態が良い物なら全然長く使えるから🙌6年間カメラ本体もレンズも一度も故障ないもん🤣
カメラ本体とレンズの予算配分
限られた予算でカメラ機材を揃える場合、私の経験から言うと、「レンズにより多くの予算を配分する」ことをおすすめします。
例えば、30万円の予算があるなら、ボディに20万円・レンズに10万円という配分よりも、ボディに10万円・レンズに20万円という配分の方が、結果的に良い写真が撮れることが多いです。
良質なレンズは長く使える資産で、カメラ本体を買い替えても使い続けられます。



正直なところ、カメラ本体はそこそこの物でもいいから、レンズは結構良いもの買う方がおすすめ!!できれば、ズームレンズの広角・標準・望遠3本の通しレンズがマスト🙌これがあれば撮影現場で困ることはない👍
【実体験】私が6年間使い続けているカメラとその理由


私のメインカメラはニコン D750です。ニコンの「頑丈さの信頼性」は一級品です。
なぜなら6年間で数十万枚の写真を撮影してきましたが、一度も大きなトラブルなく今でも動き続けています。
特に気に入っているのはバッテリーの持ちの良さで、1日の長時間撮影でも2個のバッテリーで安心して撮影できます。また、手にしっくりとなじむグリップ感と、直感的な操作性も長時間使用での疲労を軽減してくれます。
サブカメラとしてはニコン D500を使っています。APS-Cセンサー搭載の高速機として動体追従性能に優れているため、スポーツや野鳥など動きの速い被写体の撮影で活躍しています。また、153点の高密度AFシステムと最高約10コマ/秒の連写性能は、決定的瞬間を逃したくない場面で重宝しています。35mm換算で望遠効果も出るので良いです。







生まれて初めて買ったカメラがニコンD750やけど、今でもメインで使っているくらい大事やし頑丈(笑)ニコンD500をサブ機にしているのは、動き物の撮影に重宝するし、APS-Cやから望遠がきくしね🙌今まで6年間使っていて、一度も故障ないから頑丈なカメラ欲しい人はニコン推し🫵
【よくある質問】カメラ選びのFAQ


- Q1: フルサイズとAPS-Cはどちらを選ぶべきですか?
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A: 撮りたい被写体と予算によって変わります。人物や風景など、背景をぼかしたい写真や高画質を重視するならフルサイズがおすすめです。スポーツや野鳥など望遠撮影が多い場合や、軽さを重視するならAPS-Cも十分実用的です。
- Q2: 一眼レフからミラーレスに買い替えるべきですか?
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A: 最近はほとんどのメーカーがミラーレスの開発に力を入れており、新しいレンズもミラーレス向けが中心です。ただし、現在の一眼レフで満足している場合は、無理に買い替える必要はありません。
- Q3: プロ用として最低限必要な画素数はどれくらいですか?
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A: 2000万画素以上あれば多くのプロの仕事に対応できます。大きなポスターや商品撮影など特に高画質が必要な場合は4000万画素以上が望ましいですが、画素数より光の差を表現する幅や暗所撮影性能の方が重要な場合も多いです。
- Q4: プロとして活動するのに、予備のカメラは必要ですか?
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A: はい、プロとして仕事を請け負うなら予備のカメラは必須です。機材トラブルはいつ起こるか分からず、お客様の大切な瞬間を逃してしまうリスクは避けるべきです。予算に余裕がなければ、型落ちの中古や入門機でも構いませんので、何かあった時のバックアップは必ず用意しましょう。
まとめ:プロが選ぶカメラの選定基準


いかがでしたでしょうか?今回は【プロカメラマン歴6年】プロが選ぶベストカメラ本体とその理由をご紹介させていただきました。カメラ選びには以下のステップを踏むことをおすすめします。
1.予算を決める(カメラだけでなく、必要なレンズも含めて)
2.主に撮影したいジャンルを明確にする
3.そのジャンルに必要な性能を整理する(解像度、連写速度、高感度性能など)
4.予算内で必要な性能を満たす2〜3機種に絞る
5.可能なら実機を触って操作感を確認する
6.将来的に必要になるレンズの種類も考慮する
7.以上を総合的に判断して最適な一台を選ぶ
特に大切なのは、スペックだけでなく「自分の手に馴染むか」という点です。どんなに高性能なカメラでも、使いづらいと感じるものではストレスになり、長く使い続けることは難しいでしょう。
最後に、これからカメラを購入する方へのアドバイスですが、最新・最高スペックにこだわりすぎないことが大切です。
新製品は常に出続けますが、カメラの本当の価値は、あなたの創造性を引き出せるかどうかにあります。自分の撮影スタイルに合った機材を選び、それを使いこなすことに時間を投資しましょう。
また、カメラ本体よりもレンズに投資するという原則も覚えておくと良いでしょう。
良いレンズは長く使える資産となり、カメラ本体を買い替えても活用し続けることができます。
何より大切なのは、実際に撮影する時間です。どんなに高価なカメラも、使わなければただの箱です。
機材について考える時間より、実際に写真を撮り、自分の技術を磨く時間の方がはるかに価値があります。
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