
「シャッタースピードって何だろう…カメラ初心者でもシャッタースピードを理解して使いこなせるの?」



今回はこんなお悩みにお答えしていくで〜!
✅ 本記事の内容
・シャッタースピードとは?基本概念を理解しよう
・撮影シーン別のおすすめシャッタースピード設定
・シャッタースピード活用のテクニック
✅ 本記事の信頼性
・全国トップクラスの写真館出身(2年間在籍)
・プロカメラマン歴6年(フリーランス4年)
・カメラスクール講師(受講生を卒業後プロの道に)
SS(シャッタースピード)は最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な原理さえ理解すれば、写真の質を大きく向上させる強力なツールになります。
この記事では、シャッタースピードの基本から実践的な活用法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
シャッタースピードとは?基本概念を理解しよう


シャッタースピード(露光時間)は、カメラのセンサーが光を取り込む時間の長さを表す数値です。
具体的には「1/60秒」や「1秒」のように表記され、この時間が撮影時にシャッターが開いている時間になります。
シャッタースピードは写真撮影において二つの重要な役割を果たします:
- 写真の明るさを制御する:シャッタースピードが遅いほど写真は明るくなります
- 被写体の動きの表現を決める:シャッタースピードが速いと動きを止め、遅いと流動感を表現できます
シャッターの仕組みとシャッタースピードの関係
シャッタースピードを理解するには「シャッター」の仕組みが欠かせません。シャッターとは、カメラ内部にある光の取り込み時間を調節する機構で、カメラの「まぶた」にあたる部分です。
- シャッタースピードを速く(例:1/1000秒)すると、短時間だけシャッターが開き、光の取り込み時間が短くなります
- シャッタースピードを遅く(例:1/15秒)すると、長時間シャッターが開き、光の取り込み時間が長くなります
これは人間の目のまばたきと同じ原理です。まばたきをすばやく行うと見える時間が短くなり、ゆっくり行うと長く見えるのと同じです。
一般的なシャッタースピードの段階は、1/1000秒、1/500秒、1/250秒、1/125秒、1/60秒、1/30秒、1/15秒、1/8秒、1/4秒、1/2秒、1秒などとなっています。これらの数値は「1段」ずつ変化しており、1段変えるごとに光量が約2倍(または1/2倍)変化します。



SSは動きを止めたかったら速くして、動きに躍動感を出したかったら遅くしての認識で大丈夫👌
シャッタースピードの基本原理:初心者向け解説


シャッタースピードと露出の関係性
シャッタースピードは「露出」と呼ばれる写真の明るさを決める重要な要素の一つです。露出はシャッタースピード、F値、ISO感度の3つの要素(露出の三要素)によってコントロールされます。
- シャッタースピードを遅くする(例:1/30秒)と、センサーに光が当たる時間が長くなるため写真は明るくなります
- シャッタースピードを速くする(例:1/500秒)と、センサーに光が当たる時間が短くなるため写真は暗くなります
実際の撮影では、明るさを一定に保ちながらシャッタースピードを変えたい場合、シャッタースピードを1段遅くしたら、F値を1段大きく(例:F4→F5.6)するか、ISO感度を1段下げる(例:ISO400→ISO200)といった調整が必要になります。



SS・F値・ISO感度の関係性はまた別の記事で詳しく解説するな!とりあえずSSを遅くしたら明るくなって、SSを速くしたら暗くなるってことは覚えておいて🙌
シャッタースピードと動きの表現のメカニズム


シャッタースピードの最も重要な効果の一つが「動きの表現」への影響です。被写体の動きに合わせてシャッタースピードを選ぶことで、様々な表現が可能になります。
シャッタースピードが速い(1/500秒〜1/4000秒)場合:
- 動きを瞬間的に凍結させる効果がある
- 走っている人や飛んでいる鳥などの動きの速い被写体の動きを止めて表現できる
- 水しぶきや飛沫などの一瞬の形を捉えることができる
シャッタースピードが遅い(1/30秒〜数秒)場合:
- 被写体の動きが流れるように表現される
- 滝の流れや車のライトの軌跡など、動きの軌跡を残す表現ができる
- 意図的にブレを使った幻想的な表現が可能になる



露出の三要素の中でも、「動きの表現」を可能にするのがSS🫵
このSSのコントロールができたら、表現の幅がめっちゃ広がるってことだけはしっかり覚えておいてな🙌
撮影シーン別のおすすめシャッタースピード設定
ポートレート撮影
単体のポートレート撮影(1/200秒以上)


人物撮影では、自然な表情を捉えつつ手ブレを防ぐため、1/200秒以上は必要。望遠レンズを使う場合はブレやすくなるため、「1/焦点距離」の法則(例:200mmレンズなら1/200秒以上)を目安にするとよいでしょう。



1/焦点距離で設定すると手ブレしないというロジックがあるけど、正直いうと初心者なら手ブレする場合もある(笑)俺の感覚でいくと初心者なら1/200秒あれば、手ブレせず安心して撮影できるライン🙌
動きのあるポートレート撮影(1/250秒〜1/1000秒)


走ったりジャンプしたりする人物を撮影する場合は、1/250秒〜1/1000秒の速いシャッタースピードが必要です。スポーツイベントやダンスパフォーマンスなど、動きの激しいシーンではさらに速いシャッタースピードを選びましょう。



動いてる人物の速さにもよるけど、確実に被写体ブレしないラインは、そこまで速い動きでなければ1/500秒〜1/1000秒あればOK👌
風景撮影
風景撮影(1/200秒以上)


静止した風景を撮影する場合は、1/200秒以上が基本となります。風が強い日の植物撮影では、葉のブレを防ぐため1/200秒以上を選ぶと安心です。三脚を使用する場合は、風がなければより遅いシャッタースピード(1/200秒以下)でもブレずに撮影ができます。



風景撮影は基本的に手ブレしない1/200秒以上で設定していたら問題はないけど、風が強い日に植物を撮るってなったら話は別🙌思っている以上に速いスピードで動いているから、1/1000秒前後までSSを上げること🫵
流れる水の表現(1/15秒〜30秒)


滝や川の流れをシルキーな質感で表現したい場合は、1/15秒〜30秒の遅いシャッタースピードを選びましょう。この場合、三脚とリモートレリーズ(またはセルフタイマー)の使用が必須です。NDフィルターを使用すれば、明るい昼間でも長時間露光が可能になります。



水流撮影ではNDフィルターはマスト🙌NDフィルターはサングラスみたいなもので、光を取り込む量を抑えてくれる物!明るい場所で長時間露光撮影する際に、白飛び(写真が真っ白)を防いでくれるから必須やね🫵
動き物撮影・夜間撮影
スポーツ・動物撮影(1/1000秒〜1/2000秒)


スポーツや野生動物など、動きが速く予測が難しい被写体の場合は、1/1000秒〜1/2000秒の非常に速いシャッタースピードが必要です。陸上競技や野鳥撮影では特に速いシャッタースピードが求められます。



動きがめちゃくちゃ速い被写体を撮る時は、1/1000秒〜1/2000秒は必要になってくる設定ライン🙌被写体ブレが不安な人は、とにかくSSを速くしておく意識をもっておくとええよ😌
夜景・星空撮影(15秒〜30秒)


夜景や星空の撮影では、15秒〜30秒の長時間露光が基本となります。都市の夜景なら数秒から30秒程度、星空の場合は15秒から30秒が一般的です。この場合も基本的には三脚が必須になります。



夜景や星空撮影は基本的に三脚は必須🙌手持ちでも撮れるけど、綺麗に撮影しようと思ったら三脚を使わなアカンから1台は用意しとこな👍
シャッタースピード活用のテクニック
動きの凍結と流動感を使い分ける表現法


- 動きを止める(1/500秒以上):スポーツや野生動物、子どもの動きなど、決定的瞬間を捉えたい場合は速いシャッタースピードを選びましょう。水しぶきを撮影する場合は1/1000秒以上が効果的です。
- 動きの軌跡を表現(1/30秒以下):車のライトの軌跡や花火、滝の流れなどを表現する場合は遅いシャッタースピードを選びます。被写体の動きの速さに応じて適切なシャッタースピードを選ぶことが重要です。
- 意図的なブレを活用する(1/15秒前後):パンニング撮影(被写体を追いかけるように動かして背景をブラす技法)では、1/15秒〜1/30秒程度のシャッタースピードが効果的です。被写体の動きの速さに合わせて調整しましょう。



パンニング撮影に関しては高度なテクニックになるから、最初はうまくいかへんかもしれへんけど、数こなせば慣れてくるから頑張って習得してみて😆
長時間露光でのクリエイティブ表現


- 光の軌跡(車のテールライト):夜間の道路を走る車のライトの軌跡を撮影する場合、15秒〜30秒程度の長時間露光が効果的です。三脚を使用し、リモートレリーズやセルフタイマーでシャッターを切ります。
- 星の軌跡(スタートレイル):星の動きによる円弧状の軌跡を撮影する場合、数十分から数時間の超長時間露光が必要です。インターバル撮影機能で複数枚撮影し、後からソフトウェアで合成する方法もあります。
- シルキーウォーター表現:滝や波の流れを柔らかく表現する場合、状況に応じて1/15秒〜数秒の範囲のシャッタースピードを選びます。水の流れの速さによって最適な設定は異なります。



スタートレイルはインターバル撮影機能使って撮影して、その後ソフトウェアで合成する必要があるから、初心者にはちとハードルが高い😅せやから「こんな撮影技法もあるんやなぁ…」くらいで思ってて(笑)
よくある質問(FAQ)


- 手持ち撮影で手ブレを防ぐ限界のシャッタースピードは?
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手持ち撮影の場合、一般的には「1/焦点距離」の法則が目安になります。例えば50mmレンズなら1/50秒以上、200mmレンズなら1/200秒以上のシャッタースピードが手ブレを防ぐ目安です。ただし、この法則はあくまで目安であり、個人の腕の安定性や撮影姿勢、カメラの手ブレ補正機能の有無によって変わります。
- 暗い場所での最適なシャッタースピード設定は?
-
暗い場所で手持ち撮影の場合、まず手ブレを防ぐ最低限のシャッタースピード(上記の「1/焦点距離」の法則を参考に)を確保し、その上でF値を最小(レンズを開放)にします。それでも露出が足りない場合は、ISO感度を上げて対応します。三脚が使える場合は、シャッタースピードを遅くしてISO感度を下げることでノイズを抑えた高画質の写真が得られます。
- シャッタースピードとISO感度・F値の関係は?
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これらの「露出の三要素」は相互に補完し合う関係にあります。シャッタースピードが1段遅くなると光量は2倍に、F値が1段小さくなると光量は2倍に、ISO感度が1段上がると感度が2倍になります。撮影時は、まず表現意図に合わせてシャッタースピードを決め(動きを止めるか、流れを表現するか)、次に被写界深度を考慮してF値を決め、最後にISO感度で調整するという順序が効率的です。
- スマホカメラでもシャッタースピードは調整できる?
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最新のスマートフォンカメラアプリには「Proモード」や「マニュアルモード」と呼ばれる機能が搭載されていることが多く、これによりシャッタースピードを含む撮影パラメータを調整できます。ただし、スマホのセンサーサイズやレンズの制約があるため、一眼カメラほどの表現の幅はありません。
まとめ:シャッタースピードマスターのポイント


いかがでしたか?今回は【SS攻略ガイド】プロ歴6年がカメラ初心者に全て教えます!を解説させていただきました。
シャッタースピードの基本を理解しよう
- シャッタースピードとは:センサーが光を取り込む時間の長さを表す数値で、「1/60秒」のように表記される
- シャッターとの関係:シャッタースピードが速いほど短時間、遅いほど長時間シャッターが開いている
- 基本的な効果:シャッタースピードが速いと動きを止め、遅いと動きを流れるように表現できる
シャッタースピードの選び方の基本指針
- 1/200秒以上:静止しているポートレート撮影、手持ち撮影でのブレ防止に
- 1/1000秒〜1/2000秒:動きの速い被写体の凍結、スポーツ、野生動物に最適
- 1/15秒以下:流れる水、光の軌跡など、動きを強調したいときに
覚えておくと便利なポイント
- シャッタースピード、F値、ISO感度の「露出の三要素」は相互に関連している
- 手持ち撮影での目安は「1/焦点距離」以上のシャッタースピード
- 実際に様々なシャッタースピードで撮影し、その効果を体感することが上達の近道
シャッタースピードは写真表現の幅を大きく広げる重要な要素です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を理解し実践を重ねれば、徐々に直感的に使いこなせるようになります。
この記事を参考に、ぜひカメラを手に取って様々なシャッタースピードで撮影にチャレンジしてみてください。シャッタースピードをマスターすることで、あなたの写真はよりプロフェッショナルな印象に変わり、伝えたいイメージをより効果的に表現できるようになるでしょう。
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