
「カメラのストロボって種類がたくさんあるけど、どれを選べばいいの?」「プロはどんな基準でストロボを選んでいるんだろう?」



今回はこんな疑問にお答えしていくで〜!
ストロボ選びで重要なのは、あなたの撮影スタイルと用途に合った種類を理解することで、適切な機材を選べば写真のクオリティは劇的に向上します。
本記事では、カメラストロボ全7種類の特徴と違い、そしてプロカメラマンが実践している選び方のポイントを詳しく解説します。
カメラストロボとは?基礎知識と役割


ストロボの基本的な仕組み
ストロボ(フラッシュ)は、瞬間的に強い光を発生させる照明機器です。カメラのシャッターと同期して発光し、被写体を明るく照らすことで、暗い場所でも鮮明な写真撮影を可能にします。
ストロボの光源には主にキセノン管が使用されており、コンデンサーに蓄積された電気エネルギーを一瞬で放出することで、強力な光を生み出します。光の強さはガイドナンバー(GN)で表され、数値が大きいほど強い光を発します。
内蔵ストロボと外付けストロボの違い
内蔵ストロボは、カメラ本体に組み込まれているフラッシュ機能です。手軽に使える反面、光量が限られており(GN10-15程度)、直射光のため影が強く出やすいという特徴があります。
外付けストロボは、カメラに別途装着する独立したストロボユニットです。内蔵ストロボと比べて光量が大きく(GN20-100以上)、角度調整やバウンス撮影など、多彩な光の演出が可能になります。
ストロボを使うメリットとデメリット
メリット
- 暗い場所でもブレのない写真が撮れる
- 被写体の立体感や質感を表現できる
- 逆光時の補助光として活用できる
- カラーバランスを調整できる
- 瞬間的な動きを止めて撮影できる
デメリット
- 不自然な影が生じることがある
- 被写体に威圧感を与える場合がある
- バッテリー消耗が早い
- 持ち運びの負担が増える
- セッティングに時間がかかる場合がある



基本的に、仕事で使うストロボは外付けストロボ一択!内蔵は光量が弱すぎるから🙌ここは機材投資と思って、外付けストロボを買おう👍
カメラストロボ全種5類の特徴と違い
1. クリップオンストロボ(外付けストロボ)


特徴と適用シーン
カメラのホットシューに直接装着するコンパクトなストロボです。最も汎用性が高く、初心者からプロまで幅広く使用されています。
メリット
- 携帯性に優れている(軽量でコンパクト)
- カメラのホットシューに直接取り付けられる
- TTL自動調光に対応しているものが多い
- 比較的安価(数万円から)
- バウンス撮影(天井や壁に光を反射させる)が可能
- カメラと連動した機能が充実している
- ワイヤレス制御が可能なモデルも多い
- バッテリー駆動で機動性が高い
デメリット
- 光量が比較的小さい(ガイドナンバー20〜60程度)
- 連続発光に弱く、リサイクルタイム(次の発光までの時間)が長い
- バッテリー寿命の制約がある
- 照射範囲が限られる
- 長時間使用すると熱を持ちやすい
適用シーン: 日常撮影、イベント撮影、旅行、ポートレート撮影など機動性が求められる場面
代表的な機種と価格帯
- Canon Speedlite 600EX II-RT:約8万円(GN60)
- Nikon SB-5000:約6.5万円(GN55)
- Godox V1:約2.7万円(GN76)



クリップオンストロボは一家に一台(笑)ロケ撮影でもスタジオ撮影でも使うし、めっちゃくちゃ汎用性の高いストロボ!これはそんなに値段も高くないから、初心者はまずこれから買おう🫵






2. モノブロックストロボ


特徴と適用シーン
発光部と制御部が一体化したスタジオストロボです。クリップオンストロボより大幅に高い光量を持ち、スタジオ撮影の基本となる機材です。
メリット
- 電源と発光部が一体化しているため設置が簡単
- クリップオンよりも大幅に光量が大きい(ガイドナンバー60以上)
- 安定した光量と色温度
- モディファイア(ソフトボックスなど)の装着が容易
- リサイクルタイムが短い
- AC電源またはバッテリーパックで駆動可能なものもある
- スタジオ撮影に適した性能と機能性
- モデリングライト付きで光の確認が可能
デメリット
- 重量があり携帯性に劣る
- クリップオンよりも高価(5万円〜30万円程度)
- TTL自動調光に対応していないモデルが多い
- 使用には照明スタンドが必要
- AC電源が必要なモデルは屋外での使用に制限がある
- セットアップに時間がかかる
適用シーン: 小〜中規模のスタジオ撮影、ロケーション撮影、ファッション撮影
代表的な機種と価格帯
- Profoto D2 1000:約28万円(GN98)
- Godox MS300:約1.7万円(GN76)
- Godox AD600Pro:約11万円(GN87)



クリップオンより光量が強くて、持ち運びもまだしやすいのが、このモノブロックストロボ!クリップオンに慣れたら次はこのストロボを検討しよう🙌これもロケ撮影でもスタジオ撮影でもどちらも使える👍






3. ジェネレーターストロボ


特徴と適用シーン
電源部と発光部が分離した大型ストロボシステムです。最高レベルの性能を持ち、商業撮影で使用される最上位機材です。
メリット
- 最も高い光量を得られる(ガイドナンバー100以上も珍しくない)
- 複数のフラッシュヘッド(発光部)を一つの電源で駆動可能
- 極めて短いリサイクルタイム
- 長時間の連続撮影でも安定した性能
- 精密な出力調整が可能
- プロフェッショナルな撮影環境に最適
- 高度な同調制御や特殊効果に対応
デメリット
- システム全体が非常に高価(数十万円〜数百万円)
- 重量が大きく、運搬が困難
- セットアップが複雑で時間がかかる
- 電源部と発光部の配線管理が必要
- AC電源が基本(特殊なバッテリーパックが必要な場合も)
- 操作に専門知識が必要
- メンテナンスコストが高い
適用シーン: 商業撮影、広告撮影、ファッション誌、大規模スタジオ撮影
代表的な機種と価格帯
- Profoto Pro-11:約150万円(GN125)
- Broncolor Siros L:約40万円(GN103)
- Hensel Porty L 1200:約20万円(GN120)



かなり高価になるから、初心者は手が出しにくいストロボ(笑)基本的には大型スタジオでの撮影に使用されるストロボやから、初心者の間に使うことはまずない!今回はそんなストロボもあるのかくらいでOK👍
4. LEDストロボ


特徴と適用シーン
LED光源を使用した新世代のストロボです。連続光としても使用でき、動画撮影にも対応できる万能性が魅力です。
メリット
- 連続光と瞬間光の両方に対応
- 色温度の調整が容易(3200K-5600K)
- 発熱が少なく、長時間の撮影に適している
- 省電力でバッテリー持ちが良い
- 軽量で持ち運びが容易
- ちらつきがなく目に優しい
デメリット
- 従来のストロボに比べて光量が小さい
- 価格が比較的高い
- 色の再現性が従来ストロボより劣る場合がある
適用シーン: 動画撮影、商品撮影、配信、長時間撮影
代表的な機種と価格帯
- Godox SL-60W:約2.2万円
- Aputure AL-MC:約2万円
- Neewer 660 LED:約1.2万円



どこのスタジオにも一台は置いてあるのがこのLEDストロボ!連続光やから動画撮影でも使えるし、スチール撮影も使えるから万能型やね👍






5. リングストロボ


特徴と適用シーン
レンズ周囲に配置された円形のストロボです。被写体の正面から均等に光を当てるため、影のない独特な光が得られます。
メリット
- 影のない均等な光が得られる
- マクロ撮影に最適
- キャッチライトが円形になり美しい
- 近距離撮影での照明に優れる
デメリット
- 光の方向性がなく立体感が出にくい
- 用途が限定的
- 大型の被写体には不向き
適用シーン: マクロ撮影、美容・医療撮影、ファッション撮影
代表的な機種と価格帯
- Canon Macro Ring Lite MR-14EX:約2.7万円
- Godox MF12:約2万円
- Yongnuo YN-14EX:約1.7万円



光が強くないから、複数人ではなく一人だけを撮るときに使える!リングストロボならではのキャッチライトが、目をキラキラさせる効果あるからいい感じに盛れて撮れる(笑)






プロが教えるストロボ選びの5つのポイント


1. 撮影用途を明確にする
日常撮影・イベント撮影: クリップオンストロボが最適。機動性と汎用性を重視しましょう。
スタジオ撮影: モノブロックストロボから始めて、必要に応じてジェネレーター式にステップアップ。
商業撮影: ジェネレーター式や大型スタジオストロボで最高品質を追求。
2. 出力(ガイドナンバー)で選ぶ
室内撮影: GN30-50で十分
屋外補助光: GN60以上が必要
スタジオ撮影: GN60-100以上を推奨
商業撮影: GN100以上の大光量が必要
3. 操作性と機能性をチェック
必須機能
- TTL(自動調光)機能(クリップオンの場合)
- ハイスピードシンクロ対応
- ワイヤレス制御機能
- モデリングライト(スタジオ用)
操作性
- 液晶画面の見やすさ
- ボタン配置の直感性
- 設定変更の簡単さ
4. 予算と性能のバランスを考慮
初心者向け: 3-5万円のクリップオンストロボ
中級者向け: 10-20万円のモノブロックストロボシステム
プロ向け: 50万円以上のジェネレーター式システム
長期的な使用を考えて、アップグレード可能なシステムを選ぶことも重要です。
5. アクセサリー・拡張性を確認
重要なアクセサリー
- ソフトボックス、アンブレラ
- ライトスタンド
- 背景システム
- 無線トリガー
将来的にシステムを拡張できるかどうかも検討し、同一メーカーでの統一性も考慮しましょう。



まず初心者は安価なクリップオンストロボの購入を推す!一台は絶対に必要やし、ライティングの基礎はほぼ網羅できる👍
ストロボ購入前に知っておきたいQ&A


- 初心者が最初に買うべきストロボは?
-
3-5万円のクリップオンストロボがおすすめです。Canon、Nikon、Sonyの純正品か、Godox V1のようなサードパーティー製の高機能モデルから始めましょう。TTL機能付きで、ガイドナンバー50以上のものを選んでください。
- 中古ストロボを購入する際の注意点
-
以下のポイントをチェックしましょう:
- 発光回数(10万回以下が理想)
- コンデンサーの状態
- 光量の安定性
- 外観の損傷
- 保証期間と修理対応の可否
試し撮りで実際の性能を確認することが重要です。
- ストロボのメンテナンス方法
-
定期的なメンテナンスで長寿命を保てます:
- 発光部のほこりを柔らかい布で清拭
- 湿気の少ない場所で保管
- 長期間未使用時は月1回程度の通電
- バッテリー端子の清掃
- 定期的な動作チェック
- ガイドナンバーって何?
-
ストロボの光の強さを表す指標です。「GN = 絞り値 × 距離(m)」で計算され、数値が大きいほど強い光を発します。例えばGN60のストロボで2m離れた被写体を撮影する場合、F30まで絞れることを意味します。
- TTL機能は必要?
-
初心者には必須の機能です。カメラが自動で適正な光量を計算してくれるため、失敗写真が大幅に減ります。ただし、スタジオ撮影ではマニュアル調整の方が正確なため、用途に応じて選択しましょう。
まとめ:あなたに最適なストロボを見つけよう


いかがでしたか?今回は、プロカメラマンが実践している選び方のポイントを詳しく解説しました。
ストロボ選びのチェックリスト:
用途別選択基準
- 機動性重視: クリップオンストロボ(GN30-60)
- スタジオ撮影: モノブロックストロボ(GN60-100)
- 商業撮影: ジェネレーター式(GN100+)
技術的要件
- 必要なガイドナンバーの把握
- TTL機能の必要性
- ワイヤレス制御の要否
- バッテリー駆動 vs AC電源
予算と拡張性
- 初期投資額の設定
- 将来的なシステム拡張の可能性
- アクセサリーの豊富さ
初心者向け推奨セット(総額約8万円)
- クリップオンストロボ(5万円)
- ソフトボックス(1.5万円)
- ライトスタンド(1万円)
- 無線トリガー(0.5万円)
中級者向け推奨セット(総額約15万円)
- モノブロックストロボ 2灯(10万円)
- アンブレラ・ソフトボックス各種(3万円)
- 背景システム(2万円)
プロ向けシステム(総額50万円以上)
- ジェネレーター式ストロボ
- 高品質モディファイア一式
- プロ用アクセサリー
次のステップアップに向けて:
学習の順序
- 1灯撮影: 基本的な光の当て方を習得
- バウンス撮影: 柔らかい光の作り方を学習
- 2灯撮影: メインライトと補助光の使い分け
- 3灯以上: 背景光やヘアライトを追加
ストロボ撮影の技術向上には実践が不可欠です。まずは1灯から始めて、光の方向性や強さを理解し、徐々に多灯ライティングに挑戦しましょう。
プロフェッショナルな作品作りを目指すなら、カメラメーカーの純正品やProfoto、Broncolorなどの高級ブランドへのステップアップも検討してください。
最適なストロボ選びで、あなたの写真表現の幅が大きく広がることでしょう。今回の完全ガイドを参考に、ぜひ理想的なストロボシステムを構築してください。
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