
「ISO感度って何だろう…カメラ初心者でもISO感度を理解して使いこなせるの?」



今回はこんなお悩みにお答えしていくで〜!
✅ 本記事の内容
・ISO感度とは?基本概念を理解しよう
・撮影シーン別のおすすめISO感度設定
・ISO感度活用のテクニック
✅ 本記事の信頼性
・全国トップクラスの写真館出身(2年間在籍)
・プロカメラマン歴6年(フリーランス4年)
・カメラスクール講師(受講生を卒業後プロの道に)
ISO感度は最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な原理さえ理解すれば、写真の質を大きく向上させる強力なツールになります。この記事では、ISO感度の基本から実践的な活用法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ISO感度とは?基本概念を理解しよう


ISO感度は、カメラのセンサーが光に対してどれだけ敏感に反応するかを表す数値です。具体的には「ISO100」や「ISO1600」のように表記され、この数値が大きいほどセンサーは光に敏感になります。
ISO感度は写真撮影において二つの重要な役割を果たします:
- 写真の明るさを制御する:ISO感度が高いほど写真は明るくなります
- 画質(特にノイズの量)に影響を与える:ISO感度が高いとノイズが増え、低いとノイズが少なく綺麗な画質になります



ISO感度はノイズが増えないようにできるだき低く設定するのがポイント!高いほど明るくはなるけどその分ノイズも増えるから要注意🙌
センサー感度とISO値の関係
ISO感度を理解するには「センサー感度」の概念が欠かせません:
- ISO感度を上げる(例:ISO1600)と、センサーの感度が上がり、少ない光でも明るく撮影できます
- ISO感度を下げる(例:ISO100)と、センサーの感度が下がり、多くの光が必要ですが、高画質な写真が得られます
これは人間の目の順応と似た原理です。暗い場所に入ると徐々に目が慣れて(ISO感度が上がって)見えるようになり、明るい場所では目の感度が下がる(ISO感度が下がる)のと同じです。
一般的なISO感度の段階は、ISO100、ISO200、ISO400、ISO800、ISO1600、ISO3200、ISO6400などとなっています。これらの数値は「1段」ずつ変化しており、1段変えるごとに感度が約2倍(または1/2倍)変化します。



カメラの機種にもよるけど、大体ISO1600辺りからから少しずつノイズが目立つようになるから、一つの目安として覚えといて🙌できるだけ上げない🫵
ISO感度の基本原理:初心者向け解説


ISO感度と露出の関係性
ISO感度は「露出」と呼ばれる写真の明るさを決める重要な要素の一つです。露出はISO感度、シャッタースピード、F値の3つの要素(露出の三要素)によってコントロールされます。
- ISO感度を上げる(例:ISO400→ISO800)と、センサーの感度が倍になり、同じ光量でも写真は2倍明るくなります
- ISO感度を下げる(例:ISO800→ISO400)と、センサーの感度が半分になり、同じ光量では写真は暗くなります
実際の撮影では、明るさを一定に保ちながらISO感度を変えたい場合、ISO感度を1段上げたら、シャッタースピードを1段速く(例:1/60秒→1/125秒)するか、F値を1段大きく(例:F4→F5.6)といった調整が必要になります。



F値、SSの記事でも話しているけど、この3つの要素の関係性が非常に大事!これを理解していたら露出の設定に困ることない👍3つの関係性に関しては、次回の記事で詳しく解説するから必ず見てな🫵
ISO感度と画質のメカニズム
ISO感度の最も重要な特性の一つが「画質への影響」です。ISO感度が画質、特にノイズ(ざらつき)にどのように影響するかを理解しましょう。
ISO感度が低い(ISO100〜400)場合:
- ノイズが少なく、滑らかで鮮明な画質が得られる
- 色の再現性が高く、特に暗部の階調表現が豊かになる
- ダイナミックレンジ(明暗の幅)が広く、ハイライトからシャドウまで詳細が保持される
ISO感度が高い(ISO1600以上)場合:
- 画像にノイズ(ざらつき)が現れる
- 細部の描写が失われやすく、色の再現性も低下する
- ダイナミックレンジが狭くなり、特に暗部の階調が失われがち



他のF値、SSにはないISO感度の特性が、この画質への影響ってところ!他の設定で明るさを稼いで、ISOはできるだけ低く設定したいところ🙌
撮影シーン別のおすすめISO感度設定
ポートレート撮影
屋外ポートレート撮影(ISO100〜400)


人物の肌の質感や細部を美しく表現したい場合は、可能な限り低いISO感度を心がけましょう。ISO100〜400の範囲が理想的です。十分な光量がある場合はISO100を基本とし、光量不足の場合はF値を小さくするかシャッタースピードを遅くして対応します。それでも露出が足りない場合のみ、ISO感度を上げる選択をします。



晴れた日の屋外は基本的にISO100で撮影可能👌影に入ったりした時はISO200〜ISO400とかに上げる必要はあるけど、基本はISO100でOK👍
室内ポートレート撮影(ISO400〜1600)


窓際など自然光が入る室内でのポートレートでは、ISO400〜800程度が目安です。光量が少ない室内では、ISO1600までは許容できるでしょう。三脚を使用できる場合は、ISO感度を低く抑えてシャッタースピードを遅くする選択肢もあります。フラッシュやLEDライトなどの補助光源を活用するのも効果的です。



室内は思っているより暗いから、そこそこISOを上げる必要がある!もちろん部屋の明るさによって変わるけど🙌屋外の夕方頃も、このくらいの設定になるから、合わせて覚えといてな👌
風景撮影・動き物撮影
風景撮影(ISO100〜200)


広大な自然や都市の風景を撮影する場合は、できるだけ低いISO感度が理想的です。ISO100〜200の範囲で、三脚を使い、絞ったF値(F8〜F14)を確保することで、ディテールが豊かな高画質な風景写真が撮れます。



風景撮影は三脚あった方がISO上げずに撮れるからいい👍晴れてたら手持ちでもISO下げれるけど、三脚あったら安定して撮影できる👌
動き物撮影(ISO400〜3200)


スポーツや動きの速い被写体を撮影する場合は、速いシャッタースピードを確保するため、光量に応じてISO感度を上げる必要があります。屋外の明るい環境ではISO400程度、室内スポーツや光量の少ない環境ではISO1600〜3200が目安となります。



これもF値、SS、ISO感度の3つの関係性に関わってくるんやけど、動きの早い物の撮影は、SSを速くせなあかんからどうしても暗くなる🙌やからISO感度を上げて、足りてない明るさ分を補う必要があるってこと!
夜景・星空撮影
夜景撮影(ISO800〜3200)


夜景での撮影では、三脚の使用を前提にしてもISO感度をある程度上げる必要があります。都市の夜景なら三脚使用時でISO800〜1600程度、手持ち夜景撮影ではISO1600〜3200程度が目安です。



夜景撮影は、基本的に手持ちやとISO感度を上げる必要があるけど、三脚があればSSを下げて明るさを稼げるからやっぱ三脚はマストやね🙌
星空撮影(ISO1600〜6400)


星空や天の川の撮影では、比較的高いISO感度が必要です。三脚を使用し、ISO1600〜6400の範囲で設定します。星空写真では、ISO感度を上げすぎるとノイズにより星と区別がつかなくなるため、カメラの性能と相談しながら最適値を見つけることが重要です。



星空撮影に関しては、三脚必須🙌というより三脚ないと、もはや撮れへんレベル(笑)星空撮りたい人は三脚一家に一台やで👍
ISO感度活用のテクニック


高感度撮影でのノイズ対策
- 適正露出を心がける:露出不足(アンダー)になると、後から明るさを上げる際にノイズが強調されます。特に高ISO撮影では、やや明るめ(若干のオーバー)に撮影することでノイズを抑えられることもあります。
- RAW撮影を活用する:JPEGよりもRAW形式で撮影することで、後処理でのノイズ低減の自由度が高まります。現代の画像編集ソフトは非常に効果的なノイズ低減機能を備えています。
- ノイズリダクション機能を理解する:カメラ内蔵のノイズリダクション機能は効果的ですが、細部の描写を犠牲にすることもあります。重要な撮影では効果を確認しながら使用しましょう。



ノイズ対策としては上記の3つになる!できるだけノイズが出ないように、あらかじめ各設定をちゃんとしておこな👍
光量が少ない状況での対策
- 明るいレンズを活用する:F値の小さいレンズを使うことで、ISO感度を上げずに明るく撮影できます。
- 手ブレ対策を徹底する:高ISO感度を避けるためには、遅いシャッタースピードで撮影することも選択肢ですが、その場合は三脚や手ブレ補正機能の活用が重要です。
- 補助光源を検討する:フラッシュやLEDライト、リフレクター(反射板)などの補助光源を使うことで、ISO感度を上げずに撮影できることがあります。



光量が少ない状況での対策としては、上記の3つになる!ISO感度以外のF値、SSの設定で明るさ補って、後はその他の機材にも頼るべきやね👌
よくある質問(FAQ)


- カメラによってISO感度の使える範囲は違うの?
-
カメラのセンサーサイズや世代によってISO感度の実用範囲は大きく異なります。一般に、フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズの順にセンサーが大きいほど高ISO耐性が高くなります。また、最新の上位モデルほど高感度でのノイズ処理技術が向上しています。例えば、エントリーモデルではISO1600が実用限界かもしれませんが、最新のフルサイズ機ならISO6400でも十分に実用的な画質が得られることもあります。自分のカメラの限界を知るためには、様々なISO感度で試し撮りし、許容できる上限を見極めることが大切です。
- オート設定でISO感度はどう決まるの?
-
多くのカメラには「オートISO」という機能があり、シーンや光量に応じて自動的にISO感度を調整します。オートISOでは、多くの場合「上限ISO値」を設定できますので、例えば「ISO3200まで」と設定しておけば、それ以上のノイズが発生するISO感度は使用されません。最近のカメラでは「最低シャッタースピード」も併せて設定できるものが多く、例えば「1/125秒より遅くならないように、必要ならISO感度を上げる」といった設定ができます。これはポートレートや動体撮影で特に役立ちます。
- ISO感度とシャッタースピード・F値の関係は?
-
これらの「露出の三要素」は相互に補完し合う関係にあります。ISO感度が1段上がると感度は2倍に、シャッタースピードが1段遅くなると光量は2倍に、F値が1段小さくなると光量は2倍になります。撮影時は、まず画質優先でISO感度を決め(できるだけ低く)、次に被写体の動きに応じてシャッタースピードを決め、最後にF値で被写界深度(ボケ具合)を調整するという順序が一般的です。ただし、状況に応じて優先順位は変化します。
- スマホカメラでもISO感度は調整できる?
-
多くの最新のスマートフォンには「Proモード」や「マニュアルモード」と呼ばれる機能があり、ISO感度を含む撮影パラメータを手動で調整できます。ただし、スマホのセンサーは一眼カメラより小さいため、高ISO耐性は一般に劣ります。一方で、最新のスマホは計算撮影技術により複数枚の写真を自動合成する「ナイトモード」などの機能を持ち、これにより高ISO感度を使わずとも暗所で驚くほど明るく撮れることがあります。ただし、動いている被写体には不向きな場合があります。
まとめ:ISO感度マスターのポイント


いかがでしたか?今回は【ISO攻略ガイド】プロ歴6年がカメラ初心者に全て教えます!を解説させていただきました。
ISO感度の基本を理解しよう
- ISO感度とは:センサーの光に対する感度を表す数値で、「ISO100」のように表記される
- 感度との関係:ISO感度が高いほどセンサーは光に敏感になり、低いほど鈍感になる
- 基本的な効果:ISO感度が高いと明るく撮れるが画質は低下し、低いと暗くなるが高画質になる
ISO感度の選び方の基本指針
- ISO100〜400:風景写真、ポートレート、明るい環境での撮影に最適
- ISO800〜1600:室内撮影、夕暮れ時など、光量が少ない環境での一般的な撮影に
- ISO3200以上:夜景、室内スポーツなど、光量が極端に少ない状況での撮影に
覚えておくと便利なポイント
- ISO感度、シャッタースピード、F値の「露出の三要素」は相互に関連している
- RAW撮影と後処理を活用することで、高ISO撮影でもノイズを効果的に抑えられる
- 実際に様々なISO感度で撮影し、自分のカメラの高感度限界を知ることが重要
ISO感度は写真の画質と表現の可能性を左右する重要な要素です。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を理解し実践を重ねれば、徐々に直感的に使いこなせるようになります。
この記事を参考に、ぜひカメラを手に取って様々なISO感度で撮影にチャレンジしてみてください。
ISO感度をマスターすることで、あなたの写真はよりプロフェッショナルな印象に変わり、さまざまな光環境で理想的な写真が撮れるようになるでしょう。
もっとカメラを本格的に学びたい、プロとして副業やフリーランスで活動していきたい方は、
弊社が運営している「rockSchool」までお気軽にご相談くださいね!
公式LINE登録はこちら➡️https://lin.ee/mBbCUqB
実際のオフライン授業の風景はYouTubeで発信しています↓↓
コメント