
「カメラのモードダイヤルに並んでいるアルファベットやアイコンって何だろう?」「どの撮影モードを選べば目的の写真が撮れるの?」



今回はこんなお悩みにお答えしていくでー!
カメラの撮影モードは最初は複雑に感じるかもしれませんが、基本的な原理さえ理解すれば、写真の質を大きく向上させる強力なツールになります。この記事では、撮影モードの基本から実践的な活用法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
撮影モードとは?


撮影モードとは、カメラがどのように写真の明るさ(露出)を決めるかを設定するシステムです。モードによって自分で調整する部分とカメラに任せる部分が変わります。
主な撮影モードの種類
- プログラムオートモード(P):基本は自動だが一部調整可能
- 絞り優先モード(A/Av):F値(ボケ具合)を自分で設定
- シャッター優先モード(S/Tv):シャッタースピード(動きの表現)を自分で設定
- マニュアルモード(M):F値とシャッタースピードを自分で設定



この4つのモードは撮影シーンに応じて使い分けていくことが大事やで!
どれか1つだけ覚えるのではなくて、全てのモードを使いこなそな🙌
各モードの特徴と使い方
プログラムオートモード(P)


特徴:
- 基本的な露出(F値とシャッタースピード)はカメラが設定
- 露出補正(明るさの調整)が可能
- フラッシュのON/OFFを選択可能
- ISO感度は自分で変更可能
- 多くのカメラではコマンドダイヤルでF値とシャッタースピードの組み合わせを変更可能(プログラムシフト)
使いどき:
- 設定に慣れていない初心者
- 明るさを自分で調整したいとき
- 状況に合わせて素早く撮影したいとき
- カメラの操作に慣れるための練習



カメラ初心者はまず撮ることの楽しさを知ることが優先!
最初とりあえず設定は気にせずPモードにして気楽に撮ってみよな👍
絞り優先モード(A/Av)


特徴:
- F値(絞り)を自分で設定できる
- シャッタースピードはカメラが自動調整
- 背景のボケ具合をコントロールできる
- 被写界深度(ピントが合う範囲)を自分で決められる
F値の選び方:
- 小さい数字(F1.8、F2.8など):背景が大きくぼける
- 中間の数字(F5.6、F8など):標準的な被写界深度
- 大きい数字(F11、F14など):広い範囲にピントが合う
使いどき:
- ポートレート撮影で背景をぼかしたいとき
- 風景写真で前景から遠景まで鮮明に写したいとき
- 被写界深度を意図的にコントロールしたいとき
- 写真の中で「どこにピントを合わせるか」が重要なとき



ほとんどのカメラマンが初心者に教える時、最初はこのモードで撮ってたらいいよと言われるのがAモード(笑)とりあえずボケた写真を手っ取り早く撮りたい人はこのモードを使ってみて🙌
シャッター優先モード(S/Tv)


特徴:
- シャッタースピードを自分で設定できる
- F値(絞り)はカメラが自動調整
- 動きの表現をコントロールできる
- 手ブレやモーションブレを防ぐ設定が可能
シャッタースピードの選び方:
- 超高速(1/1000秒以上):非常に速い動きを止める
- 高速(1/500秒前後):スポーツや子どもの動きを止める
- 中速(1/250秒〜1/60秒):一般的な手持ち撮影
- 低速(1/30秒〜1秒):意図的に動きを流す表現
- 超低速(数秒〜):光の軌跡や夜景
使いどき:
- スポーツや野鳥など動くものの撮影
- 子どもやペットなど予測不能な動きの撮影
- 滝の流れや車のライトの軌跡を表現したいとき
- 手ブレを確実に防ぎたいとき



動き物の撮影に関してはこのSモードにするのがおすすめ!軌跡に関しては三脚が必須になってくるから、初心者には少しハードルが高いかもしれん🤔やから速い被写体の動きを止めたいならこのモードでOK👍
マニュアルモード(M)


特徴:
- F値とシャッタースピードの両方を自分で設定
- 完全に自分の思い通りの設定が可能
- カメラの露出計を参考に設定できる
- ISO感度の自動/手動も選択可能(カメラによる)
マニュアルモードの使い方:
- まず撮影意図に合わせてF値またはシャッタースピードのどちらかを決める
- カメラの露出インジケーターを見ながらもう片方を調整
- 必要に応じてISO感度も調整
- ファインダー内の露出計が中央を示すと適正露出
使いどき:
- 夜景や星空の撮影
- スタジオ撮影
- 光の明暗差が激しいシーン
- 同じ条件で複数枚撮影するとき
- 意図的に明るさを変えた表現をしたいとき



Mモードは、基本的に露出の変化が少ないシーンや、室内での撮影で使うモード🙌このモードを使いこなせたら他のモードは楽勝👍手っ取り早く撮影モードを習得したいなら、Mモードから挑戦するのも全然アリ🫵
シーン別おすすめモード設定
ポートレート(人物写真)


基本設定:
- 絞り優先モード(A/Av)
- F4〜F5.6(レンズの明るさによる)
- ISO400以下(できるだけ低く)
- 背景との距離を取り、ボケを強調
ワンポイント:
- 人物の目にピントを合わせる
- 露出補正+0.3〜+0.7で肌を明るく美しく
風景写真


基本設定:
- 絞り優先モード(A/Av)
- F8〜F14(光量に応じて調整)
- ISO100〜200(できるだけ低く)
- 三脚の使用を推奨
ワンポイント:
- 前景に何か入れると奥行き感が出る
- 晴天の青空には露出補正-0.3〜-0.7も効果的
動きのある被写体(スポーツ・子ども・ペット)


基本設定:
- シャッター優先モード(S/Tv)
- 1/500〜1/1000秒(動きの速さに応じて)
- ISO感度は必要に応じて上げる(ISO800〜1600)
- 連写モードの活用も効果的
ワンポイント:
- 被写体の動きを予測してシャッターを切る
- AFモードを「シングルAF」に設定
夜景・夜間撮影


基本設定:
- マニュアルモード(M)
- F8〜F11(光源の星型の光芒を出したい場合)
- シャッタースピード:数秒〜30秒(明るさに応じて)
- ISO100〜400(ノイズを抑えるため低めに)
- 三脚は必須
ワンポイント:
- セルフタイマーかリモートレリーズを使うとブレが防げる
- 長時間露光では「長時間露光NR」機能をONに



外の撮影はAモード、動き物撮影はSモード、室内や夜の撮影はMモードが個人的にはおすすめ🙌大事なのはこのシーンではこのモードを使うってことを自分の中で決めること!そしたら迷うことないし時短になる👍
撮影モード活用のコツ


初心者のステップアップ法
- まずはPモードで基本を学ぶ
- カメラの基本操作に慣れる
- 露出補正の使い方を学ぶ
- ISO感度の変更を試してみる
- 次に絞り優先モード(A/Av)を試す
- F値を変えて被写界深度の変化を実感
- ポートレートや風景で効果を確認
- シャッター優先モード(S/Tv)に挑戦
- 異なるシャッタースピードで動きの表現を試す
- 手持ち撮影の限界を知る
- 最終的にマニュアルモード(M)も使えるように
- 特殊な撮影状況で活用
- 思い通りの表現ができるようになる



覚える順番はこの順番がええかなと、、チャレンジ精神旺盛な人はMモードから覚えるのも全然ええで(笑)さっきも言ったように、Mモード覚えたら他のモードは網羅できるから👍基本的には上記の順番が推奨🙌
どのモードでも使える便利なテクニック
- 露出補正を活用する
- +側:明るく撮影(雪景色や白い被写体)
- -側:暗めに撮影(シルエットや夜景)
- 同じシーンで違うモードを試す
- 同じ被写体を異なるモードで撮り比べる
- 設定の違いによる効果を確認する
- RAWで撮影する
- 失敗しても後から調整できる安心感
- 編集の幅が広がる



露出補正に関しては正直あんまり使わへん(笑)というより、使うシーンが限られているからなー!あとはRAWで設定して撮ることを推奨する🫵また別の記事でも解説するけど、とりあえず今回はRAWで設定するってことだけ覚えといて🙌
よくある質問(FAQ)


- どのモードが最も使いやすい?
-
初心者には「P(プログラムオート)」がおすすめです。基本的な露出はカメラが決めてくれるので失敗が少なく、露出補正も使えるため調整の余地もあります。慣れてきたら被写体に応じて「A/Av」や「S/Tv」を使い分けるとよいでしょう。
- プロカメラマンはどのモードを使う?
-
プロカメラマンは状況に応じて様々なモードを使い分けています。ポートレートや風景撮影では絞り優先、スポーツや野生動物ではシャッター優先、スタジオや特殊な光環境ではマニュアルというのが一般的です。プロだからいつもマニュアルというわけではありません。
- カメラの設定が難しい…簡単に覚えるコツは?
-
モードの意味を覚えるより、実際に使ってみて結果を確認するのが一番の近道です。同じ被写体を異なるモードや設定で撮り比べ、EXIF情報(撮影データ)を見ながら効果を確認しましょう。また、「このモードは〇〇を自分で決めて、△△はカメラに任せるモード」と理解すると覚えやすくなります。
まとめ:撮影モード選びの基本


いかがでしたか?今回は【カメラ初心者必見】プロのカメラ撮影モード設定マニュアルを解説させていただきました。
- 表現したいイメージで選ぶ
- 背景をぼかしたい→絞り優先(小さいF値)
- 動きを止めたい→シャッター優先(速いシャッタースピード)
- 動きを強調したい→シャッター優先(遅いシャッタースピード)
- すべてを自分でコントロールしたい→マニュアル
- 撮影環境で選ぶ
- 光量が安定している→どのモードでも対応可能
- 光量が不安定→プログラムオートやマニュアル
- 特殊な光環境(夜景や逆光)→マニュアルが有利
- 撮影の余裕度で選ぶ
- ゆっくり設定できる状況→マニュアル
- 状況が刻々と変わる→P、A/Av、S/Tv
- 急いで撮影する必要がある→プログラムオート
カメラの撮影モードは、写真表現の幅を広げるための道具です。最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ試していくうちに、自然と使いこなせるようになります。どのモードが「正解」というわけではなく、撮影状況や表現したいイメージに合わせて使い分けることが大切です。
モードを理解して使いこなせれば、思い通りの写真が撮れるようになります。まずはプログラムオートからスタートして、少しずつ他のモードにも挑戦してみましょう。
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