JPEGとRAW現像|プロカメラマン推奨の必須設定5選!

カメラ初心者

「プロカメラマンはJPEGとRAW現像でどんな設定をしているんだろう?」「自分の写真もプロのような仕上がりにしたいけど、どこから手をつければいいかわからない…」

ROCK社長

今回はこのようなお悩みにお答えしていくでー!

実は、プロカメラマンが推奨する必須設定を知るだけで、あなたの写真は見違えるほど美しく仕上がります。特に重要な5つの設定ポイントを押さえれば、初心者でもプロ級の現像が可能になるのです。

本記事では、プロカメラマンが実際の現場で使用しているJPEGとRAW現像の必須設定5選を、具体的な数値や手順とともに詳しく解説します。

目次

RAW現像の基本|JPEGとの違いとプロカメラマンが選ぶ理由

RAWファイルとJPEGファイルの根本的な違い

RAWファイルは「撮ったままの生データ」です。カメラが受け取った光の情報をそのまま保存しています。一方、JPEGファイルは「カメラが自動で仕上げた完成品」です。カメラが色や明るさを調整して、すぐに見られる状態にしたものです。

たとえば、RAWファイルは料理の材料のようなもの。JPEGはできあがった料理のようなものです。材料からなら味付けを自由に変えられますが、できあがった料理の味を変えるのは難しいですよね。これと同じで、RAWファイルなら後から自由に調整できるのです。

プロカメラマンがRAW現像を推奨する3つの理由

  1. 何度でもやり直せる:元の写真はそのままで、いつでも最初から編集し直せます
  2. 明るさを大きく変えられる:暗すぎた写真を明るくしても、画質が悪くなりにくいです
  3. 色を自由に変更できる:室内の黄色っぽい光を自然な色に直したり、夕焼けの色を強調したりできます

プロカメラマンの多くは、カメラの設定で「RAW+JPEG」を選んでいます。これで、すぐに使いたいときはJPEG、じっくり仕上げたいときはRAWと使い分けています。

現像前の準備|モニターの明るさを整える

写真編集を始める前に、パソコンのモニターを適切な明るさに調整しましょう。部屋の照明を普段の状態にして、白い紙とモニターの白い部分を見比べます。同じくらいの明るさに見えるよう、モニターの明るさを調整してください。これだけで、編集した写真が思った通りの明るさに仕上がります。

ROCK社長

基本的に初心者はRAW現像一択!なぜなら撮影で少し失敗したとしても、編集で補正できるし、何より編集の楽しさを知れるしね🙌

プロカメラマン推奨設定①|明るさの調整方法

写真全体の明るさを整える

まず最初に行うのは、写真全体の明るさ調整です。現像ソフトでは「露出」というスライダーを使います。

風景写真の明るさ設定

  • 露出:少し明るく(+0.3〜+0.7)
  • 明るい部分:暗く(-70〜-100)
  • 暗い部分:明るく(+30〜+50)

空が白くならないよう注意しながら、地面や建物を明るくすることがポイントです。

人物写真の明るさ設定

  • 露出:やや明るく(+0.5〜+1.0)
  • 明るい部分:少し暗く(-30〜-50)
  • 暗い部分:少し明るく(+10〜+30)

顔が明るく見えるようにしながら、白い服が真っ白にならないよう調整します。

明るい部分と暗い部分のバランス

プロカメラマンが使う裏技は「明るい部分を暗くする量の半分だけ、暗い部分を明るくする」というルールです。例えば、明るい部分を-60暗くしたら、暗い部分は+30明るくします。これで自然な仕上がりになります。

真っ白と真っ黒を防ぐコツ

写真の中に真っ白や真っ黒な部分があると、そこだけ情報が失われてしまいます。「白レベル」を少し下げ(-5〜-10)、「黒レベル」を少し上げる(+5〜+10)ことで、すべての部分に情報が残る美しい写真になります。

ROCK社長

撮影する際に露出の設定で気をつけることは、できる限り「白飛びさせずアンダーめに撮ること」。白飛びしたら編集でも調整に限界があるけど、アンダーな分には、ある程度明るさを編集で調整できるから🙌

プロカメラマン推奨設定②|色の調整方法

写真の色味を整える基本

写真が黄色っぽかったり青っぽかったりするときは、「色温度」を調整します。スライダーを左に動かすと青っぽく、右に動かすと黄色っぽくなります。

自然光での色の調整

  • 晴れの日:標準的な設定(5200〜5500)
  • 曇りの日:少し温かく(6000〜6500)
  • 日陰:温かく(7000〜7500)
  • 夕方:オレンジ色に(3500〜4000)

室内光での色の調整

  • 電球の光:かなり青く(2800〜3200)
  • 蛍光灯:やや青く(4000〜4500)
  • LED照明:標準(5000〜5500)

緑やピンクのかぶりを直す方法

写真全体が緑っぽい場合は「色かぶり補正」をピンク方向(+10〜+20)に、ピンクっぽい場合は緑方向(-10〜-20)に調整します。肌の色が自然に見えることを目安にしましょう。

複数の光が混ざった場所での調整

窓からの光と室内の電気が混ざっている場所では、人物の顔に合わせて全体の色を決めます。その後、部分的に選択できる機能を使って、背景だけ別の色に調整します。

ROCK社長

色味の調整は慣れるまで少し難しいところ!ただ、数こなしていくうちに自分の好きな色味とかが決まってくるで👍色々試してみてな!

プロカメラマン推奨設定③|鮮やかさと質感の調整

色の鮮やかさを自然に上げる方法

現像ソフトには「彩度」と「自然な彩度」という2つの機能があります。

  • 彩度:すべての色を同じように鮮やかにする
  • 自然な彩度:肌の色は変えずに、他の色だけ鮮やかにする

プロカメラマンは彩度を控えめ(0〜+10)にして、自然な彩度を多め(+20〜+40)に設定します。これで人の肌が不自然にならずに、写真全体が鮮やかになります。

写真の質感を調整する

明瞭度」は写真をくっきりさせる機能です。風景写真では+20〜+40でシャープな印象に、人物写真では-10〜0で肌を滑らかに見せます。

被写体別のおすすめ設定

人物写真の設定

  • 彩度:控えめ(0〜+5)
  • 自然な彩度:少し上げる(+15〜+25)
  • 明瞭度:下げる(-10〜0)
  • かすみの除去:少しだけ(+5〜+10)

風景写真の設定

  • 彩度:少し上げる(+5〜+15)
  • 自然な彩度:しっかり上げる(+25〜+40)
  • 明瞭度:上げる(+20〜+35)
  • かすみの除去:多め(+15〜+30)
ROCK社長

プロカメラマン推奨設定④|コントラストと雰囲気作り

写真にメリハリをつける方法

トーンカーブ」を使うと、写真にメリハリをつけられます。グラフの明るい部分を少し上に、暗い部分を少し下に動かすと、緩やかなS字型になります。これが自然なコントラストを作る基本の形です。

色ごとの細かい調整

赤・緑・青の3つの色を個別に調整できます。

  • 赤を調整:暗い部分を上げると温かい雰囲気に
  • 緑を調整:中間の明るさを変えて肌色を整える
  • 青を調整:明るい部分を下げると夕焼けっぽくなる

映画のような色合いを作る

映画風の色調整

  • 影の部分:オレンジ色を少し足す
  • 明るい部分:青緑色を少し足す
  • バランス:真ん中に設定

自然な色調整

  • 影の部分:青色をごく少し足す
  • 明るい部分:黄色をごく少し足す
  • バランス:影寄りに設定

プロカメラマン推奨設定⑤|ノイズとシャープネスの調整

写真のザラザラを取る方法

暗い場所で撮った写真にある細かいザラザラ(ノイズ)を取り除きます。「ノイズ軽減」で、明るさのノイズを20〜40、色のノイズを50〜75に設定すると、きれいに消えます。ただし、上げすぎると写真がぼんやりするので注意しましょう。

写真をシャープにする設定

写真をくっきりさせるには「シャープ」を調整します。

Web用の設定(SNSやブログ)

  • シャープの量:60〜80
  • 範囲:0.8〜1.0
  • 細部:30〜40
  • マスク:20〜30

プリント用の設定

  • シャープの量:40〜60
  • 範囲:1.2〜1.5
  • 細部:50〜60
  • マスク:10〜20

JPEG現像時の注意点|RAW現像との使い分け

JPEGで調整できる範囲

JPEGファイルは「完成品」なので、大きな変更は難しいです。明るさは少し(±1段階)、色も少し(±50程度)しか変えられません。それ以上変えると、写真が汚くなってしまいます。

JPEGが向いている場面

  • 友達との記念写真
  • SNSにすぐ投稿したい写真
  • たくさんの写真を短時間で処理したいとき
  • カメラの設定で満足できる写真が撮れたとき

なぜプロカメラマンはAdobe LightroomとPhotoshopを選ぶのか

Adobe Lightroomが選ばれる理由

1. 写真専用に作られた最強の現像ソフト

Lightroomは写真の現像だけに特化して作られています。動画編集や絵を描く機能は一切なく、写真を美しく仕上げることだけを考えて設計されているので、必要な機能がすべて揃っています。カメラメーカーの純正ソフトと違い、どのメーカーのカメラで撮った写真でも同じように編集できるのも大きな魅力です。

2. 大量の写真を効率的に処理できる

結婚式やイベントで数百枚の写真を撮ったとき、1枚ずつ編集していては日が暮れてしまいます。Lightroomなら、100枚の写真に同じ設定を一瞬で適用できます。また、似た写真をグループ化したり、お気に入りの写真だけを選んだりする機能も充実しています。

3. プロも初心者も使いやすい設計

スライダーを動かすだけで直感的に編集できるので、初心者でもすぐに使えます。一方で、プロが求める細かい調整もすべて可能です。世界中のプロカメラマンの8割以上がLightroomを使っているため、インターネット上に使い方の情報がたくさんあるのも心強いです。

Adobe Photoshopが必要な理由

1. 写真の「修正」と「加工」の最高峰

Lightroomは写真を「きれいにする」ソフトですが、Photoshopは写真を「変える」ことができます。例えば、曇り空を青空に変えたり、写り込んだ人を消したり、複数の写真を合成したりできます。広告写真やファッション誌の写真のほぼ100%がPhotoshopで仕上げられています。

2. 限界のない編集能力

他のソフトでは「ここまでしかできない」という限界がありますが、Photoshopにはほぼ限界がありません。プロが求める最高レベルの編集から、楽しい合成写真まで、想像できることはほぼすべて実現可能です。

3. 業界標準という安心感

印刷会社、デザイン会社、写真スタジオなど、プロの現場では必ずPhotoshopが使われています。将来、写真を仕事にしたいと思ったとき、Photoshopが使えることは必須条件になっています。

他のソフトとの決定的な違い

無料ソフトや安価なソフトとの違い

無料の現像ソフトも存在しますが、以下の点で大きな差があります:

  • 処理速度:Lightroomは1000枚の写真でもサクサク動く
  • 色の正確さ:印刷したときに画面と同じ色が出る
  • 機能の豊富さ:やりたいことがほぼすべてできる
  • アップデート:新しいカメラにすぐ対応、常に最新機能が使える

カメラメーカー純正ソフトとの違い

各カメラメーカーも現像ソフトを提供していますが:

  • 汎用性:Lightroomなら複数メーカーのカメラを使っても統一した編集ができる
  • 操作性:どのカメラでも同じ操作方法で編集できる
  • 連携性:PhotoshopやSNSへの書き出しがスムーズ
  • 学習資源:書籍や動画教材が圧倒的に多い

月額制のメリットとコストパフォーマンス

Adobe製品は月額制(サブスクリプション)ですが、これには大きなメリットがあります:

1. 常に最新版が使える

新機能が追加されたら自動的に使えるようになります。年間50以上の新機能が追加されており、買い切りソフトのように古くなることがありません。

2. 初期投資が少ない

以前は10万円以上した高額ソフトが、月額1,000円程度から使えます。1日あたりコーヒー1杯以下の値段で、プロと同じツールが使えるのは革命的です。

3. クラウド連携で安心

写真を自動的にクラウドにバックアップしてくれるので、パソコンが壊れても写真と編集データは守られます。また、外出先でタブレットやスマホから編集の続きができます。

よくある質問(FAQ)

無料ソフトではダメですか?

趣味で楽しむなら無料ソフトでも十分です。ただし、本格的に写真を極めたい、仕事にしたい、効率的に編集したいなら、LightroomとPhotoshopをお勧めします。

LightroomだけでもRAW現像はできますか?

はい、RAW現像はLightroomだけで完結できます。Photoshopは特殊な編集や修正が必要なときだけ使います。

パソコンのスペックはどれくらい必要ですか?

5年以内のパソコンなら問題なく動きます。メモリは8GB以上、できれば16GBあると快適です。

月額料金を払い続けるのは損では?

プロの道具としては非常に安価です。新機能の追加、クラウドバックアップ、複数デバイスでの使用を考えると、むしろお得です。

他のソフトから乗り換えは大変ですか?

基本的な考え方は同じなので、2〜3日で慣れます。むしろ、機能が豊富で「こんなこともできるのか」という発見の方が多いでしょう。

まとめ|JPEGとRAW現像でプロカメラマンの仕上がりを実現

いかがでしたか?プロカメラマンが実践するJPEGとRAW現像の必須設定5選と、なぜAdobe LightroomとPhotoshopが選ばれるのかについて詳しく解説しました。

覚えておきたい重要ポイント

  • RAWは「材料」、JPEGは「完成品」。大きく編集するならRAWが有利
  • 明るい部分を暗くする量の半分だけ、暗い部分を明るくする
  • 色温度で写真の雰囲気を変えられる(青っぽい←→黄色っぽい)
  • 「自然な彩度」を使えば、肌色を保ちながら鮮やかにできる
  • トーンカーブをS字にすると自然なメリハリがつく

Adobe製品が選ばれる理由

  • Lightroom:写真現像専用で効率的、大量処理が得意、世界標準のソフト
  • Photoshop:限界のない編集能力、業界標準、プロの要求に100%応える
  • 月額制のメリット:常に最新版、初期投資が少ない、クラウドで安心

効率的な編集の流れ

  • カメラでRAW+JPEGを同時に記録
  • 8割の写真はJPEGでさっと仕上げる
  • 大切な2割はRAWで丁寧に現像
  • 基本的な現像はLightroomで完結
  • 特殊な編集が必要なときだけPhotoshop

上達のためのアドバイス

  • まずは基本の5つの設定を覚える
  • 同じ写真で色々な設定を試してみる
  • お気に入りの写真家の作品を参考にする
  • 編集しすぎないよう注意する
  • プロと同じツールを使うことで、限界なく成長できる

これらの設定方法を身につければ、あなたの写真も確実にプロのような仕上がりになります。最初は本記事の数値を参考にして、慣れてきたら自分好みにアレンジしていきましょう。

写真編集に正解はありません。ただし、正しい道具と正しい知識があれば、あなたの創造性を最大限に発揮できます。LightroomとPhotoshopは、その最高の相棒になってくれるはずです。楽しみながら、自分だけのスタイルを見つけてください。

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